徳蔵寺(とくぞうじ)は、茨城県東茨城郡城里町にある真言宗智山派の寺院。
歴史
弘仁年間(810年 - 824年)、弘法大師空海によって開山された。その後、順調に寺運興隆していったが、笠間の正福寺とは犬猿の仲で、度々武力抗争が繰り広げられていた。正福寺は勢力が劣勢だったことから、宇都宮頼綱に援軍を依頼し、1205年(元久2年)に正福寺・宇都宮連合軍は当寺を攻め、廃寺に追いやった。ところが、その後正福寺と宇都宮氏は仲違いし、宇都宮氏は正福寺を攻め、結局両寺とも廃寺になってしまった。
1522年(大永2年)、空法によって再興された。また正福寺も再興されて現在に至っている。
文化財
- 木造弘法大師像(茨城県指定文化財 昭和37年2月26日指定)
- 両界曼荼羅版木(茨城県指定文化財 昭和37年2月26日指定)
- 礼盤(茨城県指定文化財 昭和37年2月26日指定)
- 徳蔵寺の駕籠(城里町指定文化財 昭和58年3月31日指定)
- 大師堂(城里町指定文化財 平成元年3月15日指定)
交通アクセス
- 路線バス徳蔵局前停留所より徒歩9分。
脚注
参考文献
- 稲葉博 著『関東古社名刹の旅2(群馬・栃木・茨城編)』読売新聞社、1987年



