松翁院(しょうおういん)は、千葉県富津市にある浄土宗の寺院。

歴史

1495年(明応4年)、梵蓮社行誉によって開山された。鎌倉光明寺第8世住職観誉祐崇が、後土御門天皇の命により十夜法要を営む際に、行誉も随行し、その修法を身に付けた。その後、行誉は当地で寺を創建し、十夜法要を営んだ。通称が「十夜寺」なのは、これに由来する。かつては、房総半島で唯一引声念仏が行われていたが、現在は行われていない。

当寺の寺宝となっている「釈迦涅槃図」は、1658年(万治元年)に菱川師宣の父・吉左衛門によって制作されたものである。毎年2月15日に開帳されている。

当寺境内に「四面石塔」がある。銘文によれば「寛文十年(1670年)」に造立されたもので、その四面に漢字・梵字・篆字・諺文(ハングル)で「南無阿弥陀仏」と刻まれている。館山市の大巌院に倣って作られたものと推測される。

文化財

  • 釈迦涅槃図(千葉県指定有形文化財 昭和29年3月31日指定)

交通アクセス

  • 路線バス十夜寺前停留所より徒歩2分。

脚注

参考文献

  • 千葉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 編『千葉県の歴史散歩(歴史散歩12)』山川出版社、2006年

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