『かあちゃん』は2001年製作の日本の時代劇映画。監督は市川崑。
概要
江戸時代の貧乏長屋を舞台に、人を信じ愛することを信条とするひとりの母親を巡る山本周五郎の同名短篇を基にした人情ドラマ。撮影は五十畑幸勇、主演は岸惠子。第25回モントリオール国際映画祭コンペティション部門出品、
あらすじ
出演
- おかつ:岸惠子
- 勇吉:原田龍二
- 市太:うじきつよし
- おさん:勝野雅奈恵
- 三之助:山崎裕太
- 次郎:飯泉征貴
- 七之助:紺野紘矢
- 熊五郎:石倉三郎
- 同心:宇崎竜童
- 印半纏の男:中村梅雀
- 禿げ老人:春風亭柳昇
- 左官風の男:コロッケ
- 商人風の男:江戸家小猫
- 岡っ引:仁科貴
- 居酒屋の亭主:横山あきお
- 源さんの女房:阿栗きい
- 居酒屋の小女:新村あゆみ
- 源さん:尾藤イサオ
- 易者:常田富士男
- 大家:小沢昭一
スタッフ
製作
監督を担当した市川崑が大映と契約していた頃に映画化を試み、妻で脚本家の和田夏十が脚本を執筆するも、大映から監督デビューする西山正輝の中篇映画用に脚本を提供するよう依頼があり、和田が改稿を行った上で久里子亭名義で提供し、その際は『江戸の青空』という題名で劇場公開されたが、この改稿前のオリジナルを竹山洋が劇場用に手直したものが使用されている。脚本の第二稿段階では長屋の大屋役には植木等が想定されていたが、小沢昭一に変更となった。音楽は本人の強い希望で宇崎竜童が担当したが、出来上がりを少し甘いと感じた市川が、調音担当の大橋鉄矢と相談して、宇崎が作った曲全体のトラックを全てバラしてリズムを追加する等、音楽全体を再構築した上で、本編で使用している。
上映データ
映像ソフト化
脚注
参考文献
- 『シネアスト 市川崑』キネマ旬報社、2008年。ISBN 4873766699。
- 『映画の賞辞典』日外アソシエーツ、2009年。ISBN 4816922237。
- 『映画賞受賞作品事典 邦画編』日外アソシエーツ、2011年。ISBN 4816923128。
外部リンク
- かあちやん - allcinema
- Kah-chan - IMDb(英語)
- 東宝ホームページ




