持明院(じみょういん)は、和歌山県伊都郡高野町高野山に位置する寺院である。高野山真言宗の別格本山。本尊は延命地蔵菩薩。
歴史
創建は平安時代末の保安年間(1120年-1123年)で、高野山検校の真誉(持明房真誉)が開いたと伝えられている。真誉は空海が奥の院に入定したときの作法をまとめた「持明院流」の開祖で、覚鑁の法兄である。戦国時代から江戸時代にかけて武家との檀縁を結び、檀家には伊達家、武田家、土屋家、京極家、木村家がおり、霊牌を預かっている。
「紀伊続風土記」によると、元々は南谷宝性院(現在の寳壽院)の隣にあったが、元禄年間(1688年-1704年)の高野聖断により改易された往生院谷十輪院の地を与えられて移転した。
現在の建物は1910年(明治43年)の祝融の災以後のもので、境内6,600㎡(2,000坪)堂宇10数棟に仏像仏画、経典を収蔵している。
また国指定重要文化財に「絹本著色浅井久政像」、「絹本著色浅井長政像」、「絹本著色浅井長政夫人」がある。
交通
- 南海高野線「極楽橋駅」よりケーブルカーで「高野山駅」へ。南海バス(奥の院行)で約15分、「蓮花谷」下車、徒歩で約1分。
脚注
外部リンク
- 高野山 持明院 公式サイト




