栄松院(えいしょういん)は、東京都文京区にある浄土宗の寺院。
歴史
1589年(天正17年)、教蓮社順誉上人によって開山された。その後、米子藩藩主中村一忠の菩提を弔うため、江戸にいた一忠の母(栄松院)が寺を建てた。よって当寺は栄松院(一忠の母)を開基としている。
元々は神田明神(現神田神社)下に位置していたが、1648年(慶安元年)に現在地に移転した。
1945年(昭和20年)の空襲に際しては、本尊や過去帳は辛うじて避難させることができたが、建物は全焼した。
栄松院の椎
境内には、かつては天然記念物に指定されていた「栄松院の椎」と呼ばれるスダジイの大木がある。1945年(昭和20年)の空襲で焼夷弾の直撃を受け炎上したが、何とか枯死せずに済んだ。現在ではかつての偉容に復しつつある。
かつて、この木は「蛇の木」と呼ばれていた。戦前までこの木の樹洞に大蛇がいたことに由来している。
墓所
- 薩摩浄雲(浄瑠璃太夫)
- 初代松本幸四郎(歌舞伎役者)
交通アクセス
- 本駒込駅より徒歩3分。
脚注
参考文献
- 本郷仏教会寺院誌編纂委員会 編『本郷の寺院―街と寺誌』本郷仏教会、1984年
関連項目



