片倉 景長(かたくら かげなが)は、江戸時代前期の仙台藩の国家老、白石城主。伊達吉村の外祖父。

生涯

寛永7年(1630年)、仙台藩士・松前安広の子として誕生。母は片倉重長の長女・喜佐。

外祖父の重長に男子がいなかったため養子となり、重長の死後に家督を継いで国家老となった。

仙台藩のお家騒動である伊達騒動では、国元で幼主・亀千代(伊達綱村)を補佐した。ところが、江戸幕府大老・酒井忠清邸で仙台藩家老・原田宗輔が刃傷に及ぶとの報が入ると、景長は直ちに領内に厳戒体制を敷いて領内での混乱を食い止めた。この働きが評価されて、仙台藩は改易を免れることとなった。しかし、病弱であったため、事後処理を終えると間もなく国家老を辞した。

延宝9年(1681年)、死去。

系譜

  • 正室:久(鑑照院) - 古内重広娘
    • 長女:松子(貞樹院) - 伊達宗房継室、伊達吉村生母
  • 側室:蘭(自性院)
    • 長男:片倉弥佐エ門 - 早世
    • 次男:片倉村長(1665-1692) - 嗣子となる。
  • 側室:種(順照院)
    • 三女:於玉 - 片平重治室
  • 側室:藤(常照院)
    • 三男:片倉村定(1677-1744) - 遠藤定富の養子となり遠藤定利と称していた。のち片倉家を継ぐ。
  • 生母不明の子女
    • 次女:於彦 - 早世
  • 養子
    • 男子:茂庭定元 - 茂庭良元の三男、のち実家に戻り家督を継ぐ。

脚注

参考文献

  • 白石城主片倉氏と家臣の系譜
  • 白石市史

関連項目

『樅ノ木は残った』(1970年NHK大河ドラマ、演:佐竹明夫)



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